英語教材情報&無料相談所


英会話教材 英語 発音 評価 | 英語学習マルチ情報館 > 感情のこもった教材ですなあ > 日常英会話をネイティブるVOL.1 レビュー

感情のこもった教材ですなあ

日常英会話をネイティブるVOL.1 レビュー

一見奇をてらったような教材に見せかけつつ、会話で最も大切な感情の動きにフォーカスして構成された教材です。現在続編を作成中とのこと。


【タイトル】

日常英会話をネイティブるVOL.1

【著者】

いの&あれ

いの = 井上啓太氏
あれ = Hidehisa Alexander Fujioka氏


【ページ数(表紙、目次を含む)】

本編PDF 127ページ

音声はダイアログ音声とAudio Bookの2種類があります。

それぞれの組み合わせで価格も違ってきますので予算に合わせて好きなものを選択しましょう。


【対象読者】

英検3級から準2級くらいの人にピッタリだと思います。

【特典の有無】

無し(教材本体が激安ですから・・・)


【コメント】


単語記憶法の著者のいのさんと数々の教材の吹き込みで活躍されているあれさんの共著。


会社を背景にした場面設定で架空のキャラを登場させてその会話を元にネイティブスピーカーの感覚を身に付けていこうというものです。


読んでみてとにかく爆笑でした。いやストーリーがではなくキャラ設定が。「絶対いないだろうこんなやつら」とツッコミを入れたくなるようなキャラばかり。いわゆる「普通」の人がまるで出てこない。強いて言えば若野さんくらいですね。


全体で3章あり、
第1章 映画に誘う場面
第2章 買い物
第3章 アメリカから出向してきたボブの登場
となってます。


それぞれが2者間の会話になっていて、実際にネイティブが話すような流れと言葉遣いを盛り込んで作られてます。


セリフのボケなどは作り込み過ぎたなあと思うところもあり、その辺はいただけませんが解説は丁寧でとても参考になります。


予期せぬものを見せられた時の「それはちょっと・・・・・」という表現(第2章)
同じような場面での「そうではなくて・・・」という表現(第2章)
「○○と言えば××ですよね!」なんて言う時の「ね!」(第2章)
うっかり余計なことを言ってしまい「いえ、独り言です。」という表現(第2章)
「何なのこの店は!」という表現


他にもまだまだありまして、第3章には


「いきなり何を・・・」
「知るかよ!」
「あ、やっぱりいいです。」
「それはこっちのセリフですよ。」


みたいな活き活きした表現が並んでます。


各章では会話を受けて成泰造くんとアレックス先生の質疑応答がありますが、成泰造くんの質問を受けてネイティブのアレックス先生が日本人の冒しやすい間違いや自然な表現をいくつも教えてくれますから、実際にはダイアローグ自体の3倍〜4倍の表現を学ぶことが出来ます。


冒頭にも書きましたがこの教材は「言葉を話す人の気持ち」という、とても大切なのに他の教材ではなかなか扱ってこなかった部分にフォーカスをしているのがとても優れたところでしょう。


価格が安いことで侮ってはいけないということを改めて認識した教材です。


他の教材には無い、話し手の感情に焦点を絞ったとても楽しくしかも安い教材。おススメです。


【特にココが良いと思う点】

成泰造くんのとぼけた質問。これが日本人ならこう思ってしまうという典型例なのです。僕もよくやってしまったものも含まれてました。


【ココはちょっと・・と思う点】

キャラ設定が変すぎるところ。


【サイトへのリンク】

日常英会話をネイティブるVOL.1