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受験参考書

使える参考書あれやこれや

このページでは僕が感動した参考書を紹介しています。体系だったまとめにはなっていないので本当に参考程度に考えてくださいませ。


下の「使える参考書あれやこれや」をクリックしていただくと、参考書の紹介と簡単なレビューページに飛びます。


各書籍の画像があると思いますが、それをクリックするとAmazonのレビューページに飛びますので他の使用者のレビューも見てください。(正直言ってあまり役に立つレビューはありませんが)


1つだけ。


受験参考書だからといってバカにしないでくださいね。ここに挙げてあるのは本当に価値のある本ばかりですから。


【 その1  新・基本英文700選 】

著者:  鈴木長十 伊藤和夫
出版社: 駿台文庫

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いまなお、その輝きを失わない駿台のカリスマ、伊藤和夫先生とその前に駿台英語科主任である鈴木長十先生の基本英文集の金字塔とも言える作品です。この本に関しては「意味がない」とか「例文が古い」という批判もあるんですが、どちらかというと自分が使いこなかったことの恨みから来る誹謗中傷の域を出ないものが圧倒的多数。

昨今の受験生を見ていると英文構成の力がとても弱いのですが、昔に比べて例文にしっかりと触れる(暗記まではしなくてもいい)ことが少なくなっているのが原因でしょう。

その意味でこの本はざっと眺めるだけでも良いので手元に置いて日々眺める(暗記じゃなくて眺めるです)知らず知らずのうちに英語の基本パターンが頭に入ってますよ。

欠点は解説がやたら少ないことですが、Amazonのレビューにもあるようにこの本の解説のサイトがあるんです。誰が何のために作ったか分かんないんですが、これがかなりしっかりした内容ですからこちらを参考にするのも方法の1つですね。
  ↓

新・基本英文700選の英文法・英語構文を詳細に解説するサイト


【 その2 思考訓練の場としての英文解釈 】

著者:  多田 正行
出版社: 育文社

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今なお、僕がヒマがあるとパラパラとめくっては刺激をもらう本です。

著者の多田先生は学生の頃とても貧しく筆記用具すら満足に変えなかったそうで、ノートも取らずに黒板を凝視している多田少年に向かって先生が

「なぜノートをとらんのだ。」
と聞くと

「「貧乏だから買えないんです。ですから今全部暗記しています。」
と答えたそうです。

そのエピソードに励まされたり、そうして実際に東大に入った実績に感心したり、とにかくモチベーションが上がる不思議な本です。

従来の英文解釈の枠組みとは全く異なる構成と、記述によって多くの受験生を虜にした名作の1つと言えるでしょう。

文字量の多さに圧倒されると思いますが、気になった部分のみをピックアップして読み進めてください。読むほどに頭が刺激をされますよ。


【 その3 英文の分析的考え方18講―英文解釈・古谷メソッド・完結篇  】

著者:  古谷 専三
出版社: たかち出版

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たった18題(プラス2題)の英文が示されています。そのわずか20題で200ページを超えてる本ですから、いかに解説が詳しいかは想像できますよね。解説がくどすぎると感じる人もいるかもしれませんが、英語を学習していくうえでは数稽古に加えてこうした緻密な学習も不可欠です。

1000ページ読んでなーんにも残っていないよりも、わずか数行の文の中から数々の情報を得られる能力を身に付けることがどれだけ役に立つかは経験者なら分かる部分です。

幾多の有名英語指導者が驚愕したという単なる和訳のテクニックではない英文読解を味わってください。


【 その4 英語のくわしい研究法 (単行本)  】

著者:  古谷 専三
出版社: たかち出版

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古谷メソッドの入門書とも言える位置づけの本。できることなら「英文の分析的考え方18講」と合わせて通読するといいでしょう。

こちらもクドクドと英文の解説をしているわけですが読者に語りかけるような文体は自然をページをめくるのに多いに貢献しています。

語学においては「じっくり」と「早くたくさん」を併用するのがいい学習方法なのですが、古谷メソッドは「じっくり」の方の良いお手本と言えるでしょう。

気楽に読んでみてください。きっと刺激を受けます。


【 その5 長文読解教室(新装版)  】

著者:  伊藤 和夫
出版社: 研究社

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 ある程度英語の基本が分かってきたら原書に取り組むというのは自然な流れと言えます。その際問題となるのは量と質なのですが、自分でその判断がつきにくいという人はこの本が選択肢の1つになるでしょう。原文とはいえ入試問題から抜粋してありますから原書の難解な部分(固有名詞やあまりにも難解な語など)の修正もされており「練習」に適しています。Chapter1、2は英語学習者全員が読むべき内容。その他のChapterは学習者の嗜好にあわせて選択して読めばいいでしょう。
 そんなに難しい文はありませんが、和訳をサラリと読んでから英語に取り組むと負担は少ないかもしれません。


【 その6 ビジュアル英文解釈part1&2  】

著者:  伊藤 和夫
出版社: 駿台文庫

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受験生などはよく「訳せないから読めません」と言う場合があるんですが、この著作の中で伊藤先生は「いいかい。訳せたから読めたんじゃない。読めてるから、必要な場合には訳せるんだ」と明確に言ってます。とても誤解の多いことですが、先生の著作がキチンと読めている人は先生が訳読を推し進めていたわけではなく、最終的には直読直解力を目指していました。この本はpart1から先生の言う通りに読み進めて行けば「英語の姿」がしっかりと見えるようになっています。中級者から上級者への橋渡しとしてこれほど優れた本は他には無いですね。


【 その7 新々英文解釈研究(復刻版)  】

著者:  山崎 貞
出版社: 研究社

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Amazonのレビューでも書かれてるんですが、この復刻版が出る前には過去のものが古書で40000円の値がついていたこともある往年の名著の復刻版です。昔のものとそっくりに作られていてとても懐かしい思いでページをめくりました。いろんな評価のあるこの本ですが、僕が感じる特徴は次の2つ
 1 例文が比較的平易だが格調高い。
 2 英語を英語として捉える視点が圧巻。
受験参考書をはるかに凌駕する内容の濃さは昨今の参考書や中身の無いペラペラの会話集とは比較にすらならない気がします。


【 その8 英文解釈教室  】

著者:  伊藤 和夫
出版社: 研究社

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伊藤和夫先生の代表作と言っていいでしょう。上記の「ビジュアル英文解釈」のはるか昔に出版された受験参考書界の大金字塔です。「英文解釈教室」は体系的な構成の本で英語の体系を網羅的に記した本です。後にこれについて自ら批判し、方向転換を経て「ビジュアル英文解釈」を産み出したわけですが、亡くなる間際に入門編、基礎編、改訂版正編と分けることで新たな命を与えて世に送り出しました。その仕事は癌との戦いと平行して行われたと聞いています。その生命力に驚かされるとともに、一度は批判した自らの著作に温かな眼差しを向けた人柄に敬服するのは僕だけでしょうか。


【 その9 英語構文詳解 新装版 】

著者:  伊藤 和夫
出版社: 駿台文庫

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もともと優れた参考書だったのですが、新装版になりぐっと見やすくなりました。Amazonのレビューの中に「英語構文の本質が理解できる」というコメントがありますが、まさにその通り。英文のクセというか英語そのものの姿にぐっと近づく事が出来るという効能がある数少ない受験参考書と言えるでしょう。


【 その10 和文英訳の修業 四訂新版 】

著者:  佐々木 高政
出版社: 文建書房

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多くの人が絶賛する佐々木先生の代表作と言っていいでしょう。

Amazonのレビューを見ると、
例文が古いとか、
夏目漱石の頃の表現だとか、
通じない英語の典型だとか
書いて英語の研究者用みたいなレビューを載せて平然としている人がいて困ってしまう今日この頃。

まあ、本当に優れたものは読者(学習者)を選ぶ代表的な例だと言えるでしょう。なぜ僕が上記のようなレビューを書く人を認めていないかはさておき、学習という行為は一側面では決して計ってはならないのです。


【 その11 新訂 英文解釈考 】

著者:  佐々木 高政
出版社: 金子書房

いつまでも英語のできない人ほどポップな会話教材を望み、上達が速い人ほどこういった書籍に必ず目を通す。

20年近く多くの人とかかわり最近特にそう感じます。ここにあるような格調高い英文に触れ、出来る限りインプットすることによってのみ、英語の「品格」が磨かれるんですね。この手の本については1部のわかってない人による、
「今どき使わない表現ばかりが多い」
「知り合いのネイティブに見せたら(古い表現ばかりで)驚いた顔をしてた」
という類いのレビューに躍らされる人が多すぎる。こういう本を一生知らないまま過ごしていくのはあまりにも惜しいとしか言いようがないです。

とは言え、この本については読み手を選ぶのでレビューも少なくよく分かっている人が書いているように思えます。


【 その12 英文法教室<新装版> 】

著者:  伊藤 和夫
出版社: 研究社

「言葉の学習は、何よりもまずそれぞれの言語に特有のロゴスを身に付けることである。高校生の頭脳はすでに記憶力のピークを越え、反面理解力と分析力が伸長していることを考えれば、方法性を欠いた反復の中からひとりでに言葉が身に付くことを期待しても効果は薄い。」
【はしがき】より

英語ができないか、中途半端にできるっぽい人ほど「文法はなんか役に立たない」と言います。
しかも、文法が何であるかの定義すら曖昧です。

英語ができる人は決して文法を軽視しません。
そして、文法とは何であるかの定義が明確でブレません。

英語を知る人ほど高い評価をするのが本書の特徴。
時制の章、節に関する章は特に素晴らしいと思います。

わかる人しか評価ができない本らしく、レビューの数自体が少なく、かつ程度の低いレビューが少ないのも特徴と言えるでしょう。

【 その13 英文構成法 】

著者:  佐々木 高政
出版社: 金子書房

同じ佐々木先生の「和文英訳の修行」がまさに「修行」なのに対して、こちらは入門書的な位置づけになっています。

「ごく初歩のwrititng knowledge of English を出来るだけ系統立てて述べる」ことを試みた本書は、実に十分すぎるほどの内容になっていますね。

「英文解釈考」が難しいと感じる人はこちらを一通りこなしてから読んでみると、ずいぶん楽になっているのを実感できると思いますよ。

頑張って第三部に入ったとき、点にしか見えなかった英語が、線として感じられますよ、きっと。

丹念にペンを持って、何度も何度も復習することで、必ず英語の姿が見えるようになる。そんなタイプの本ですね。


【 その14 一億人の英文法問題集 大学入試対策編 】

著者:  井上 洋平
出版社: ナガセ

同じくナガセから出版されている。大西泰斗、ポール・マクベイ両先生の
「一億人の英文法」に準拠した大学入試向けの問題集。

大西先生、マクベイ先生も監修で参加されています。著者の井上先生は
東進ハイスクール・東進衛生予備校で講師をされている大学受験の
専門家。このお三方が組んで大学入試の問題集を出すというだけでも
面白い。

しかもセンター試験を土台にしていますから、優しすぎず難しすぎず
適切な難易度。

解説も詳しく、入試英語が実際の英語に実は直結している部分が非常に
多いことを再確認できますね。(大西先生の読者ならなおさら)

個人的には社会人とか学生がさんが受験英語を思い出しつつ、頭の
トレーニングと実用英会話の練習土台として、暇があればパラパラ
めくるのに適していると思います。