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英語豆知識

should と had better


shouldとhad better の差については学生時代には訳の違いとして覚え、
そのうち2つのニュアンスの違いを聞くような流れで我々日本人に定着
していきます。


大まかなニュアンスとしては
should = 肩をポンと叩く感じ
had better = 脅迫めいた感じ

といったところでしょうが、今回はもう少し細かく見ていきましょう。


Michael Swanの名著 Practical English Usage(今手元にあるのが第2版)
では次のように解説されています。


shouldのobligation(義務)を表す用法の箇所で
It is less strong than must.とあります。


一方、had betterの箇所では次の記述があります。


We use had better to give strong advice, or tell people what to do.
Had better may suggest a threat.
It is not used in polite requests.


この両者を考えても一般に受験英語で学ぶ、
should = 〜すべきだ
had better = 〜した方がいい
というのは実際のニュアンスとは温度差があるようです。


【 had better の使用場面 】


実は今回このトピックを取り上げたのは私のところに来た一通の
英語関連のニュースレターと関係があります。


たまたま昼休みにメールチェックをしていた時に目にしたのですが、
「ああ、これって以外と見落としがちかも」と思ったのでした。


以下一部を抜粋しつつお送りします。


日本医科大学准教授Timothy Minton先生のコラムです。


1. You should eat more vegetables.  
2. You look terrible. You had better go and see the doctor. 


助言を与えるという意味でこの2つの文は正しい文と言えます。


ただし、


1a You had better eat more vegetables.  
2a You look terrible. You should go and see the doctor.


となると事情が違ってきます。


違いはhad betterとshouldが入れ替わっただけなのですが、
2a は問題なく、1aは適切ではありません。


なぜでしょう?


Minton先生曰く
「基本的に had better は「話している時点でのある特定の状況」
でこうしたら一番良いという意見を述べるときに使われます。」


文脈にもよるのですが、「野菜を食べた方が良いというのは特定の
状況ではなく、一般の状況だから」ということになります。


Minton先生は他にも
You had better go to bed early tonight. は適切。 
You had better go to bed early every night. でない。
とコメントされていますがこれも同様の理由によるものです。


そしてアドバイスとして
「自信のない時にはshouldを使った方が無難です」
とおっしゃってました。


僕自身がこれとほぼ同じ意見を聞いたのは高校2年の時の英語の
授業でした。


それ以来何気なく触れてきたのですが、そう言えばこれに触れてある
のってあんまりないなあと思ったので取り上げてみました。


ちなみに、


職場のネイティブもMinton先生の記事を読んで「その通りだ。」と言ってました。